遺言は何処で保管すべきですか?
平成30年7月に法案可決により、平成32年7月10日から法務局にて遺言を保管できることになります。
自分で遺言書を書いたのですが、恥ずかしくて周囲には秘密にしています。
皆さんは何処で遺言書を保管されているのでしょうか?
60代男性
遺言書の保管場所は困ってしまいますね。
当事務所の経験上、事前に信頼する人に預けていたり、大切な書類と一緒に保管されているケースが多いです。
当事務所でも保管を賜りますので、お気軽にご相談ください。
遺言はなぜ保管する必要がある?
特に自筆証書遺言書の場合、自身の相続分に不満があったり等遺言内容を快く思っていない人がいた場合に遺言書を偽造・変造してしまったり、遺言書自体を破棄されてしまう等のおそれがあります。
かと言っても、遺言書は見つけてもらわないと意味がありませんので、誰にも見つからない場所に保管していては、せっかく書いた遺言内容が実現されることはありません。
安全そうな貸金庫だけど・・・
よく遺言者自身が契約した貸金庫に保管される方がおりますが、当事務所としてはあまりおすすめはできません。
なぜなら、銀行によっては金庫を開けるために遺産分割協議や相続人全員の承諾を求められる場合があるからです。
「貸金庫の中身の財産は、相続人全員で平等に分けよう」
そんな話し合いが相続人同士で成立した後に金庫を開けたら「財産は長男1人に全て相続させる」と書かれた遺言書が出てきた時には、快く思わない人も出てくるでしょう。
皆保管しているのでしょうか?
当事務所の経験をもとに利用される保管場所をわかりやすくランキング付けさせていただきました。
実印や証書等の大切な書類と一緒に
実印や保険証書などは亡くなるまで本人が管理している事が多く尚且つ相続手続きで必ず財産を確認するために発見してもらえる場所であり、多くの方が保管場所にしています。
信頼している人へ預ける
遺言書内で遺言執行者に指定している人や、一番多く財産を相続させる相続人等に予め預けておくケースも目立ちます。
その他(仏壇、貸金庫)
ご先祖様や神様にお守りいただいていれば安心!という方も。その他先に上げた貸金庫に預けている方もおりました。
今回は当事務所の経験を元に作成したランキングです。
あなたなら何処に保管しますか?誰かに預けますか?
今一度考えてみましょう。
当事務所でも遺言書の保管を承っていますので、お気軽にご相談下さい。