廃棄物の種類と運搬容器
廃棄物を運搬するために欠かせないのが容器です。
どんな容器があるのか、それぞれの特徴などをわかりやすくご紹介します。
自分が収集運搬する廃棄物に応じた最適な容器を選びましょう。
ドラム缶
ドラム缶にも蓋や材質など種類があります。
ドラム缶の蓋について
種類 |
特徴 |
オープンドラム |
取り外し可能な天蓋を、バンドで缶胴に締め付けて密封するタイプのドラム缶です。 内容物か粘度の高い液体や粉体等に適しています。 |
クローズドラム |
蓋に口金がついているタイプです。 内容物が液体の場合に適しています。 |
鉄製ドラム(一般的な材質)
値段も安く、大きな廃棄物や感染症廃棄物を除き、液状から固形の廃棄物まで幅広く使用することができます。
プラスチックドラム
内容物が鉄に反応したり、錆を嫌う物に使用します。内部がプラスティック素材となっており耐食性に優れています。廃油や廃アルカリなどの腐食性のある廃棄物の場合に使用します。
ステンレスドラム
内容物が鉄に反応したり、錆を嫌う物に使用します。鉄製に比べ値段はちょっと高めですが半永久的に再生利用できます。
フレコンバック(フレキシブルコンテナバック)
耐久性は低いですが、価格が安いため使い捨ての運搬容器として使用されています。
サイズも小型〜特大までと種類も豊富です。
また排出口があるもの、粉塵等の漏れを防止するコーティング加工されたものなど特徴に応じて選ぶことも可能です。
廃棄物専用コンテナ
建設現場を中心に使用されおり、腐敗しない廃棄物を運搬するのに適しています。
幅広い種類の廃棄物に対応できますが、運搬にはコンテナ専用車が必要です。
一覧表でわかりやすく
廃棄物の種類 | 鉄製オープンドラム | 鉄製クローズドラム | オープンケミカルドラム | クローズケミカルドラム | フレコンバック | 廃棄物専用コンテナ |
燃え殻 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
汚泥 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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廃油 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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廃酸 | 〇 |
〇 |
||||
廃アルカリ | 〇 |
〇 |
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廃プラスティック類 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
ゴムくず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
金属くず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
ガラスくず、コンクリートくず及び陶磁器きず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
鉱さい | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
がれき類 | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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ばいじん | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
紙くず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
木くず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
||
繊維くず | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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動植物性残さ | 〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
直接荷台に積んじゃだめなの?
建設業、解体業でよく排出される廃プラスチック類、「金属くず、ガラスくず、コンクリートくずおよび陶磁器くず、がれき類、紙くず、木くず、繊維くず」については運搬容器は不要です。