地方にある先祖のお墓の管理ができなくなってきました。
墓を守っているのは私しかいません。
私の家の近くにお墓を引っ越しすることはできるのでしょうか?
60代男性
遠方の墓地から自宅近くの墓地へお墓の引っ越しを行う「改葬」手続きがあります。
改葬にも種類があり
- @お墓と遺骨を一緒に
- A先祖全ての遺骨のみ
- B特定の遺骨のみ
- C骨壺から一部の遺骨のみ(分骨)とパターンがあります。
宗派なども関係してきますので、まずは受け入れもらえるかご住職に相談して下さい。
無縁墓もが増えています
お墓を管理したり参拝する人がいないお墓、いわゆる「無縁墓」が増加傾向にあります。
少子化の影響で(墓の承継者)が減りったり、子どもがいない人の増加が無縁墓の増加の要因にあげられます。
また代々続く墓が遠方にある場合も、墓参りの負担が大きく承継者が高齢になるにつれて墓が荒れてくる可能性も大きくなります。
無縁墓を回避するには?
お墓のお引越し「改葬」をする
遠方の墓地から自宅近くの墓地へお墓の引っ越しを行う手段があります。
改葬にも種類があり、@お墓と遺骨を一緒にA先祖全ての遺骨のみB特定の遺骨のみC骨壺から一部の遺骨のみ(分骨)とパターンがあります。
合葬・永大供養の選択
生前から菩提寺に永大供養をしてもらえるようにお願いしておき、その費用も支払っておくという手段があります。菩提寺がない場合は、宗派を問わず受付けている寺院も増えていますので確認すると良いでしょう。
お墓を持たない選択
お墓ではなく海や山などに遺骨を還すことにより、自然の大きな循環の中で回帰していこうとする葬送の方法があります(樹木葬や海洋葬など)メリットはお墓の後継者の心配がいらい点ですが、遺族としてはどこに手を合わせて良いかわからないという声もあります。自身の遺骨がどのようなシチュエーションに置かれるのか、一度は必ず現地を見学しておきましょう。
お墓や仏壇についても情報が多くなり、終活ブームとともに死後についての話も比較的オープンに話せる時代となりました。
承継者の意思や周囲の親族がお墓や仏壇についてどう考えているのか、自分の意思も含めて話し合ってみましょう。
急に決まる話でもありませんが、いつまでも放置しておくのも良くありません。
何歳までに決める!と期限を決めて承継問題には取り組みましょう。
お墓の改装許可等についてもご相談受付けております。
お気軽にご相談ください。
よくある質問
契約内容の確認を
お墓の購入は墓石を立てる土地の所有権を購入するのではなく、その墓地の利用権であることが一般的です。そのため、墓地について自分名義で登記をすることはできませんし、自由に売買することもできません。
契約内容をよく確認したうえで購入するようにしましょう。
お墓や仏壇の承継方法について
お墓や墓地は遺産分割の対象外
現金や不動産と違い、墓地や仏壇については遺産分割の対象となりません。
お墓や仏壇などは、慣習に従って祖先をまつるべき人が承継するとされているのです。
承継者は遺言で指定することができます。記載例はこちら自筆証書遺言書の作り方
最近ではお管理費用の面から、お墓を引き継ぎたくないという方も少なくありません。
引き継いでもらいたい人の意思の確認や他の親族ともよく話し合ったうえで遺言で承継者を指定しておきましょう。
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